「お疲れさまー。」
部活動の生徒が帰る準備を始める頃。
私はゆりあちゃんと部室で着替えていた。
『ゆりあちゃんって家どっちだっけ?』
「駅方向だよー。凛花ちゃんは反対方向でしょ?」
あ、うん。
なんで知ってるんだろ、
「優くんに聞いたの。凛花ちゃんとはご近所さんだって。」
そういうことね。
優余計なことまでペラペラと話してそうでなんか怖いな。
大丈夫だといいけど。
『ゆりあちゃん帰り1人で大丈夫なの?』
いくらこんな子だとしても
見た目は抜群なゆりあちゃん。
こんな時間に1人でいたら狙われない訳がない。
「あー。大丈夫だよ。
だってゆりあ、隼人くんと帰るんだもん。」


