「違う…違うよ。」 口ではそう言いながらもあたしの目から涙が溢れ出す。 優はあたしの肩に手を置き、ぎゅっと抱きしめた。 水に濡れて寒いはずなのに少し暖かい。 「気づけなくてごめん。 幼なじみなのに。情け無いよな俺。」 優は悪くない。 悪いのは全部あたし。 その時あたしは決意した。 「優、あたし誰にも負けないくらい強くなるよ。」