バカ? バカはどっちよ。 人の邪魔をしやがって。 「あんたに…あんたに何が分かるのよ!」 「分かるさ!」 優の真剣な瞳と大きな声であたしの肩はビクッと震える。 「お前は煙草を吸うようなやつじゃない。そうだろ? 誰かに命令されたんだよな。そうだろ?」 誰もいないと思ってた。 あたしを信じてくれる人なんて、 助けてくれる人なんて… でもこいつはあたしを分かってくれた。 信じてくれた。 それが嬉しかった。