(朱理side)
_ドンッ!
「…っ。」
「「きゃははは!」」
校舎裏に響く甲高い笑い声。
それと同時にあたしは壁に背中を打ち付けた衝撃で苦痛に表情を歪める。
でもあたしはこんなことで負けたりなんかはしないし。
あたしは変わったんだ!
っと心に言い聞かせる。
もうあの頃のあたしとは違う…!
あの弱虫なあたしとは…
違うんだ!!
「お前、ムカつくんだよ。
男の前では良い顔しやがって!」
「あ?なんだよ、その目!なんか文句あんの?」
文句はありまくりよ。
しかもまた根も葉もない噂を簡単に信じちゃってさ。
ばかじゃないの!
そして、集団で責め立てる。
ひとりじゃないも出来ないのね。
可哀想な奴ら。
だから、男が出来たって付き合ってすぐに別れるを繰り返すのよ。
あたしはゆっくりと目を見開き目の前の女たちを睨みつけた。
「先輩たちに言われる筋合いはないです。
こんなバカなことしてる暇があったら女を磨く努力でもしたらどうですか?」


