「バーレちゃった??」



私と優のタイミングを見計らっていたかのように突如現れた朱理。




「お前、いつからいたんだよ!」


「秘密。」






よく考えたら朱理って委員長だけでなく生徒会書記かなんかに任命されてたような…





『朱理、この企画知っていて私と優をこのリレーに出したの?』




「知ってたわよ。ただ、別に誰でも良かったのよ。優と凛花以外でもね。
でもさ、うちのクラスカップルとかいなくてさ、そりゃ他クラスに彼氏、彼女がいる人は何人かいるのよ。

だから、凛花には寝ていた罰、優には遅刻した罰としてこれに出てもらうことにしたの。」



腕をくんで朱理はため息を吐くと言った。



「分かったら早く行きなさい。
みんな待ってるわよ。」




朱理がさした方向を見ると、すでにたくさんのカップルが集合していた。




「仕方ない。行くか。」


『そーだね。』


よりによってなんで優なんかと!


柊さんとかだったら躊躇うことなく行くのにさ。