一粒の涙と奇跡


最後の教室を案内し、

私は一息つく。

「…もう休み時間終わるし、

教室帰ろ。

ごめんね、折角の休み時間潰しちゃって。」

水海も他の人たちと仲良くなりたかっただろうから

私は一応謝った。

「いや、別にいいよ。

案内してくれてありがと。」

「いえいえ。」