一粒の涙と奇跡


心でそう呟きながらも

「…ここ。」

と言って水海を誘導する。

水海は「ありがとう。」

と言って私の隣に座った。

そして長い長い先生の話が始まる。

私は机の下でこっそり本を読む。

先生の話なんか、

聞く価値もないから。