一粒の涙と奇跡


クラスの人達の言動を聞いて、

私は頭の中でそう呟く。

私の声は高くて、

流花には「アニメ声で可愛い!」

と言われたことがある。

アニメ声というのはよく分からないが、

私は自分の声があまり好きじゃない。

だから前を向いて、本を読み始めた。