彼の言葉にくらくらするー…
彼の言葉が甘過ぎて、酔ってしまいそうになるー…
『………賢人君、私、君のことが好き……』
酔ったから、溺れたから、こんなことを照れもなく言ってしまうのか。
いや、違うー…
『俺も、先輩のこと、好き。
やっと先輩を落とした』
沢山の想いをぶつけてくれた君に、
沢山の好きをくれる君に、
沢山の幸せを感じさせてくれる君に、
少しでもお返しがしたくて、だからこの言葉を言ったんだー…
『花菜先輩、』
『賢人君、私と付き合って下さい!』
彼の言葉を遮り、私はそう言う。
彼は驚いた顔をしていたけど、でも優しく微笑みながら頷いてくれたー…
今度は私、彼にしてもらって嬉しかったこと、
私も彼と同じことをする。
そうしたら、今みたく彼の嬉しそうな顔が見れるよね?
たくさんの想いを、
たくさんの好きを、
たくさんの幸せを、
彼と共有していきたいからー…
私はどんな時も、彼と共にこれからも歩いていく。
END

