恋砂糖を一粒召し上がれ







『………待って!』






気がつけば、そう叫んでいた。





私の言葉に彼と隣の子の足が止まった。









『………私…!
 あなたに触れられるの、怖い…。 

 でも…
 あなたの“花菜先輩”って呼ぶ声が聞きたい…
 
 怖いけど、気持ち悪いけど…
 でもあなたが他の子と一緒にいるのを見るのは嫌…

 教えてよ?
 どうしたら、いいの?

 どうしたら怖くなくなる?
 どうしたら気持ち悪くなくなる?

 どうしたら自分の気持ちに素直になれる?』









…なんだ、これ。



言ってみて、言葉にしてみて、自分の想いにハッキリと気付かされる。









私、恋がしたくない、じゃなくて。



私、恋がしたい。







誰とでもいいわけじゃなくて。



私を好きだと言ってくれる彼と、


私をドキドキさせてくれる彼と、


傷つくかもしれないけど、怖いだけかもしれないけど、


それでも、彼と一緒に恋がしたいんだー…