「はぁ…」



「姫歌、朝からため息ばっかついてるけどなにかあったの?」



「え?今何時?」



「お昼だけど」



「もうお昼?!」



「お前、とうとうボケが始まったか」



「うるさいわね!!ボケてないわよ!」



「今何時って聞いたの誰だよ」



「むっ…」



言い返せない…



「ねえ、姫歌。この前のになにか関係してるの?」



蓮を睨んでいると隣にいた奈穂が小声でそう聞いてきた



「この前のって?」



「ほら…あの男の子に呼び出されたじゃない」



「あ〜…関係あるかどうかはわからないけど…」



「けど?」



「あの後、告白されたの」



「えっ?!?!」



「どうしたの、奈穂ちゃん」



突然、大きい声を出した奈穂に奏くんが心配そうに聞いた



「なんでもないよ〜姫歌、ちょっと」



「え?」



奈穂は奏くんに微笑むと私を連れて外へ出た



「どうしたの?」



「どうしたのって…告白されたって本当なの?」



「うん…奈穂たちが帰った後、屋上に行って告白されたの」



「それで?」



「断ったら、すごい質問攻めされた上に蓮と別れろって言われた」



「はあ?!なによそれ?!」



「ちょっ…!奈穂、声大きい!!変に思われるよ…!!蓮たちに」