バタンっと二人が出てった瞬間、膝の力が抜けて、へなへなと床に座り込んでしまった。


大宮「なんで。なんで、謝ったの。」



いつもより強めの口調で、でも、やっぱ優しくて。

頭をポンポンと叩いて、撫でてくれた。



優希「私、この店、大好きなんです。皆には笑ってて欲しいんですよ(笑)」



いつも恥ずかしくて言えなかったけど、大宮さんの困ったような笑顔に負けちゃったみたい。




大宮「馬鹿じゃないの(笑)」



嬉しそうに笑うから、こっちまで笑顔になっちゃいますよ、大宮さん…









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それから、水曜日のバイトはやめようと思ったけど、橋本さんが来てくださるから、



頑張って隠れることにした。



まーくんはありがたいことに全く気づいていなかった。


二人の仲は悪いわけじゃないのに、私のせいで壊れたら申し訳ないしね。





青葉「…ん?…さん。優希さん!!」



優希「むぁ!!ごめん!どうした?!」



青葉「どーしたんですかー。ぼーっとし過ぎです!そんなんじゃ、開くビニールも開きませんよ?!」



後輩に怒られてしまうくらい、考え込んでいたみたい。



優希「ってか!ビニール袋はもういい!」




何回いじるつもりよ!
クスクス笑うもんだからペしっと頭を叩いてやった。





青葉「すんません、すんません(笑)いや、もうお客さん少ないから上がっていいって大宮さんが言ってましたよ」





水曜日は大変だからねと、いつもはや上がりさせてくれる。


それのおかげで水曜日はゆっくり、買い物をして帰れる。



大宮さんにお礼を言って帰る準備をすると、ちょうどあおくんも終わったみたい。



青葉「あ、優希さん。」


来るときは乗ってなかった自転車を持っていた。