何度言ってもクルクルと回っては


相澤「かっるーい!もっと食べた方がいいよー!!」


なんて言っておろしてくれない。


好きな人に体重なんて知られたくなかったのにー…。




すると




がたんっっ!!!




店のドアが乱暴にあいた。


そこにいたのは……



相澤「マリちゃん!!!いらっしゃい!!」



まーくんの、彼女だった。


私とは真反対で小柄で、フワフワした服を着た
可愛い可愛い女の子。


だけど…彼女は私を睨みつけ、


マリナ「まこくん!!帰るよ!!早く着替えてきて!!!!」



まーくんに向かって怒鳴った。
彼は「ごめんごめん(笑)」なんていいながら、スタッフルームへ走っていった。




それでもマリナさんは私を睨みつけ、気まずかったので、声をかけようと微笑むと、






パシンッ!






頬にズキッと痛みがはしった。


優希「いっ……た。」


マリナ「あんたねぇ。まこくんは私の彼氏なの。ベタベタくっつかないでよ!!」



まーくんに怒鳴った時より何倍も怖い顔で怒鳴られた。



優希「ベタベタって、別に私から近づいた訳じゃ……」



マリナ「どうせあんたから誘ったんでしょ!?





勘違いを晴らそうとしただけなのにどんどん悪い方向へ向かっていく。


違う。違う。私から誘うなんて、そんな勇気あるわけない。






マリナ「あんたの大事なこの店。




こんな店、簡単に潰すことだってできるんだからね!!」






大宮「お前なぁ、黙ってきてりゃー、なんつーことを…」



優希「待って、大宮さん。






すみません。私がうかつでした。」




深々と頭を下げた。

確かに、どこかの令嬢だとか、まーくんが自慢してた気がする。


多分彼女なら本当にこの店を簡単に潰してしまうだろう。



私がいるせいでこの店を潰すわけには行かない。



するとバタバタとスタッフルームからまーくんが出てきた。



相澤「あっれー?優希ちゃんどーしたの?頭下げすぎたよー(笑)」



マリナ「いくよ!まこくん!!!」



グイグイとまーくんの腕を掴み、店を後にした……