また、大宮さんに心配かけちゃったな…


あおくんにも、気を使わせちゃったし。
相変わらずバカにするけどね!!






告白なんてする勇気ないないのに…な…。



ーーーーー




まーくんが彼女ができたと騒ぎ出したのは、去年の夏。


今は五月中旬だから、あと二ヶ月くらいで1年目とか?


私が初めてマリナさん会ったのは高校3年生の春。

付き合い始めた時から毎週水曜日に来てたみたいだけど、その日は塾があったから、バイトには入ってなかった。



高校3年になって、初めての水曜日。



大宮「水曜日会うの、はじめまして(笑)」


優希「ふふっ(笑)はじめまして(笑)」


大宮さんが深々と頭を下げるから続いて私も下げた。なんか少しくすぐったい感じ。





相澤「あーーー!!!優希ちゃんだ!!水曜日も入ったんだねー!!大宮さんと2人でつまんなかったんだよねー!!やった!!」


ぴょんぴょん跳ねるまーくんに向かって、結構ガチで大宮さんのゲンコツが落ちる。


大宮「つまんないってなんだよー。楽しくやってたよ!」


相澤「はいはい!ごめんねー大宮さん!うそうそ!楽しかったって!いじけないの!(笑)」


そう言ってぎゅーと大宮さんを抱きしめて笑ってた。


やばいって!大宮さんそーとー不機嫌!!



優希「ばかばか!まーばか!!!やめなさいって!!」




まーくんの肩をつかみ、大宮さんから引き離そうとすると



優希「うっわぁぁ!!」





我ながら可愛げの無い声をあげて、何もない床でコケかけ、反射的に目を思いっきりつぶってしまった。








ギュッッ







優希「いった………………




くない?」



コケたはずなのにどこも痛くない。




相澤「もー!大丈夫!?何もないとこでコケるって(笑)」




腰にまーくんの手があり、がっちり支えられていた。



優希「ご、めん…」




なんだかんだでやっぱり男の人なんだ…よね。


驚きが隠せないでそのまま固まっていると、




相澤「うっわーかっる!軽すぎ!食べてる?!」





ひょいっ、と私の体を持ち上げクルクルとまわった。



優希「ひゃぁぁぁ!!やめてよ!おろしてー!!!重いから!!」