皆さんは女を囲むように座った。


「で、この女子が山崎が御所で拾ったという子か?」



「はい。」


「なんで、山崎さんは御所に行ったんだ?土方さんから許可もらったのか?」



副長は首を横に振った。



すると皆さんは俺の方に視線が集まる




「すいません、副長。無断で外出してしまい…。ただ…」



「はぁ…。ったく、今回は見逃してやる。何と無くこの女は只者じゃない。先日の御所の件について知ってそうだしな。」



俺は頭を深く頭を下げた。



「…ところで山崎、こいつは目ぇ覚ましたのか?」



頭をあげ副長を見た。



「いえ、まだです。」



すると女の方からかすかな呻り声が聞こえ、皆さんは女の方へ注目する。