「いいじゃないですかー。」
「てめっ!」
「まぁまぁ。トシも総司も。」
「近藤さんの言う通りですよ。土方君、沖田君も喧嘩してる場合じゃないんですよ。」
ガラ
声の正体達が入って来た。
「局長に副長に…皆さんまで。」
確か副長は局長を呼びにいくとおしゃってた筈だが。
「こいつらが勝手についてきただけだ。」
見るからに興味本位で来たのは…皆さんだろう。
俺は心の中でため息をついた。
「で、そいつはどこだい?」
部屋を覗く永倉さんは女を探した。
「新八、女なら山崎の近くで寝てるぞ。」
「お、ほんとだぜ。」
女の元へと行こうとしたが副長に止められた。
「斎藤すまんが布団敷いてくれねぇか?」
「御意。」
その後は斎藤さんが敷いてくれた布団の上に女を寝かし、汚れた着流しと手拭いと血で濁った水が入った桶を部屋の隅に一旦置いた。



