会いたい。


「井戸は庭にあると思う。じゃあ、よろしく頼むな。」



「はい。」



まずあたしは井戸を探すことにした。



部屋を出てまずあたしは戸惑った。



「履物がないです…」



どうしましょう。



あたしの履物は山崎さんの部屋。



けど、部屋がどこにあるのか今だに分からない。



一人悩んでいると向こうから人が来た。



「あれ?男の子がいる。…ん?なんでここに?」



あたしの目の前で立ち止まって呟いてる男の人がいた。



「あの…」



あたしは声をかけてみた。



「男の子かと思ったら女の子?」



あたしの言葉なんか無視して1人喋ってる。



「あのっ!」



「あぁ、そうか。この子が昨日、平助君から聞いた子か。」



この人絶対聞こえてませんよね?



「あのっ!!」



「……ごめん、ごめん。意地悪してしまったね。」



聞こえてたんですか…?



「鈴ちゃん…だったけ?」


あたしは頷く。


「僕は谷三十郎。七番隊ね。僕らは初対面だったよね。」



「はい。」




「よろしくね。」



あたしはその言葉にぺこりとお辞儀をした。



「ところで、鈴ちゃんはなんでここにいるの?」



「えっと…土方さんのお手伝いをしています。」



「立ち尽くしてる事が?」



「違います。掃除をしようとしてたんです。それで……井戸探そうとしたら、履物が手元になかったので。部屋にあるんですけども、場所が分からなくて。」



「そっか。なら、僕が水をくんどくから、部屋の掃き掃除でもしてて。」



そう言って谷さんはパタパタと来たところへと引き返した。



あたしは谷さんの言う通りに部屋の掃き掃除でもすることにした。



「手伝ってくれてよかったな。」



土方さんの部屋に戻るとそう言われた。



「はい、良かったです。助かりました。」



それだけ言ってあたしは掃き掃除をするとこにしたけども、



「土方さん、埃が舞うので掃除する間は部屋から出ていただけるとありがたいです。」



畳をはく度に埃が舞ってしまって土方さんは何度も咳をしてた。