「鈴さんの手は剣だこがあり、普通の女よりかは硬かったんです。」 「……。」 やっぱりそうだったんだ。 俺も前手当の最中、手の平が俺らみたいに剣をもつ人みたいだった。 はじめは信じたくはなくて忘れてたが、本当だったんだな。 「そうですか。」 俺がそういうと沖田さんは耳元から離れて行った。 「話はそれだけです。失礼します。」 沖田さんは俺にそう言うと俺が来た方へと向かっていった。 「…明日鈴に、剣術をさせてみるか。」 剣術をさせたら何か分かるかもしれない。 そう思った。