会いたい。


「約束…ですか。」



声を聞く限りここでは聞いたことのなかった。



あたしあの人と離れ離れになったってこと?



「なんなのこの気持ち」



あたしは感じたことのないような感情に飲まれていく。




憎しみ、悔しさ、愛しさ…



わけのわからない感情があたしを襲う



「あたしの名を呼ぶ貴方は一体誰なのですか?」



あたしは月を見上げ呟いた。



けど、虚しくあたしの呟きは消えて行った。



「……!」



ふと、向こうの方から気配を感じた。



「誰…です?」



あたしは気配のする方を見た。




「ばれましたか。」



その人がこちらに近づいて来る。



無意識に警戒をしてしまう。



月明かりでその人の顔が照らされた。



確かこの人は…



「沖田さん…?」