あたしは一体どうしたいの?



拳を強く握ると鋭い痛みがあたしを襲う。


「いっ…つ。」



腕をみると血が滲んでる。



それだけじゃない。



腕が、足が、体が…



焼けるように熱い。



記憶がない前のあたしは一体何をしてたの?



あたしは一体何者?



考えれば考えるほど頭がズキズキする。



「痛い…痛いの。誰か助けて…」



あたししかいない部屋にその声は虚しく響いていた。