_____禁門の変とのちによばれる事件
それは反乱を起こした長州藩が御所へと攻め入った事件の事
俺ら新選組は長州の残党狩りをするために出動した。
結局は反乱を起こした長州藩は皆天王山で自害してたが。
俺はそっと門に手を触れ踵を返そうとしたら御所の中から呻き声が聞こえる。
「……っ…。」
俺は懐から苦無を取り出し慎重に足を忍ばせ声のする方へと向かった。
門をくぐり抜けたところで声が近くで聞こえる。
ここら辺か?
「……け……。」
「誰だ。」
俺がそういうとたださっきのように呻き声が聞こえるだけ。
ふと足元をみると何か落ちていた。
俺はそれを手に取り月明かりに当て見た
「髪…飾り?もしかして女か?」
「…けて……」
さっきよりかは聞こえてきた声
俺は髪飾りを懐にいれ、苦無を持ち直して門の隅へと向かった。
「…!」
そこには血だらけで倒れている着流しを着ている男がいた。
俺は苦無を懐に収め男を抱きかかえ屯所へと戻った。
もしかしたら長州の残党かもしれん
咄嗟にそんな言い訳を考えてしまった俺がいた
本当は違う
本当は…
何故かこいつに惹かれてしまった。
顔もわからない
男かもしれないのに
ただ俺はこいつに惹かれてしまった。