会いたい。

振り返ってみるとそこにいたのは、貫禄のあるおじさんがいた。



「…お主は鶫か?」



「いいえ、違います。あたしは鈴です。」



「いや、お前は鶫じゃ。なんで嘘なんかつくのか?」



「違います。先程も、その名前で間違えられたんですから。そんなに似てますか?あたしとその、鶫さんって方。」



あたしは真っ直ぐな眼差しでおじさんを見た。



するとおじさんは呆れたようにため息をついた。



「誰もお前を責めてはおらぬ。だから、嘘をつくのをやめれ。」



ー違うあたしが悪いの。



ズキ



今度はあたしの声が響いてくる。



ーあたしのせいであんなことになったの。あたしが止められなかったから。



ズキズキと頭が痛む。



痛みであたしは耳を塞ぎ、その場にしゃがみ込む。



「違う、違うの。あたしは、あたしは…」



「何もお前だけのせいではない。悪いのは幕府が悪いのじゃ。」


幕府が悪いの…?



「っ!」



ー"_____のせいで我らの同志は…!許さぬ。"


"落ち着いて下さい、_____さん。やるのは今ではないのです。考え直して下さい。"



"考え直せるか!お前らがどう言おうが、俺は考えを変えるつもりはない。"ー




あたしの記憶がまた少し戻ったような気がした。


けど名前とか重要なところがよく聞こえなかった。