「ほら、出来たぞ。」



俺は鈴に手鏡を持たせてやった。


「わぁ…!凄く上手ですね。ありがとうございます、斎藤さん。」



「あぁ。また、やってやる。さて、日も暮れるといけないから、さっさと行くぞ。」



「はい。」



鈴は部屋で布団の片付け、俺は副長に外出許可を出してもらうため部屋を出た。