「思い出したくない…思い出したくないの…ううっ。」 「もう、思い出さなくてもいい。だから落ち着け。な?」 あたしの背中を上下に優しくさすってくれる。 「なんで…なんでよぉ。思い出したいのに……、思い出したくない……」 「鈴。」 呼ぶ声が聞こえたと思って、目を開けたら斎藤さんが目の前にいた。 そしたら斎藤さんはいきなり あたしに口付けをした。