「早く行かないと、鈴がまた命を投げ出そうとする!」
そう言うと狼は走り出した。
俺はしっかり掴まり振り落とされないようにした。
「また?」
「あんたは知らないだろうけど、鈴は前に死にかけたんだ。まぁ、俺らが助けたんだけどな。」
「死にかけた?…は?ちょっと待て。何故鈴の名前知ってるんだ?何故、俺が鈴を助けようと知ってるんだ?」
「あ…!やべ…。えっとな、籟様に教えてもらったんだ!名前も、お前の状況も。それに、お前の匂いは前森に来た時に覚えたからな。」
籟に教えてもらったんなら、納得するな
「なるほどな。もしかして、お前鈴の記憶を失う前のことを知ってるのか?」
「まぁな。」
「だったら、教えてくれ。鈴の前の記憶を。」
「…それは、無理だ。お前は新撰組だろ?」
「あぁ。」
「それなら、尚更無理だ。新撰組なら、まぁ、…すぐ情報とか入るときくからな。それくらいはお前らだけで出来るだろ?ほら、着いたぞ。」
何故かはぐらかされた感じだ。
けど、今はそんなことはどうでもいい。
先に鈴を助けることが先だ。



