「…ろ。…きろ!起きろ!!」
「…っ!」
急に夢から覚めるあたし
「大丈夫か?随分とうなされてたみたいだ。」
声の主は…山崎さん?
けど声が違うから違う…か。
「だ、大丈夫です。」
「…無理はするな。」
「いえ、大丈夫です。」
あたしは伸びてくる手を払いのける。
「す、すいません。」
「いや、気にするな。包帯を変えるから、傷を見せてみろ。」
え、傷?
「傷…なんかありましたっけ。」
「それも忘れていたのか?いいから、腕だけでもいいから見せてみろ。火傷の後もあるから。」
あたしは言われた通りに袖をまくり腕を見せた。