「それはやめて下さい!もらったんです!」
「うるせぇな。お、こいつ女のくせに刀なんかもってやがる。」
そう言って、20文だけでなくあたしの刀までも取った。
「俺の刀と変えてやろ。」
その男は自分の持っていた刀を地面に投げるように落とし、あたしの刀を腰に差した。
よく見ると他の男の人も刀を腰に差していた。
「それ、あたしの刀です!やめて下さい!」
あたしは腕だ縛られていたから、足は動かせる状態だった。
だから、あたしは近くにいた男の足を思いっきり蹴った。
「いっ…!」
男は痛みを抑えその場にうずくまった。