残された俺は直様副長のところに行って外出許可を取りに行った訳だ。
長巻だけ持ち飛び出るように屯所を出た
「はぁ、はぁ…」
外出許可をもらい早速その小屋へと向かった。
けど、いくら探しても見つからない。
その前に京の外れが分からない。
京の外れはどこにでもある。
いろんな外れに行ってみるが、どこも森が近くにある。
日が暮れてるし急がなければ。
気持ちは急いていても場所が分からない
俺は駄目もとで人に尋ねてみた。
「すいません、女をみませんでした?」
「どんな、女なんや?」
確か今日の鈴の格好は…
「黄色の着物に、鈴付きの簪を付けてます。」
「あー、その子なら向こう曲がったところの抜け道を慌てて入って行ったんよ。うちにぶつかったから、凄い慌てようやったけど。」
そう言って女の人はその抜け道まで教えてくれた。
「ありがとうございます!」
「その子迷子なん?」
「はい、まぁ。」
「そうやったら、気ぃつけなはれ。向こうの外れはたちの悪い連中がうろついてるからなぁ。」
「……っ!」
籟の言ったことは嘘ではなかったんや。
全部が全部信じてへんやったけど。
「あ、ありがとうございます!」
俺は急いで向かった。
鈴、どうか無事でいてな…
俺が必ず見つけ出すからな。



