遡ることほんの少し。
仕事を終えた俺は部屋に戻った。
「鈴がおらへん。あ、副長のところか、藤堂さんのところらへんやろうか。」
けど、そんな考え一瞬で消え去った。
鈴の刀がなかったんだ。
外に出るときしか刀を持たない鈴。
刀がなかったので、鈴は出かけているのだと思った。
「出かけてるんや…。」
鈴は誰かと出掛けてると思いその時は深くは考えなかった。
けど、悪い予感しかせぇへんかった。
その悪い予感が的中したんや。
ピィーーーー
と、部屋の外からあの鷹の鳴き声が聞こえた。
俺は急いで部屋を開けた。
「あん時の鷹…」
そしたら案の定、籟がいた。
「人間。お主に頼みたいことがある。」
「なんや。」



