「副長、外出許可下さい!」



「なんだ、山崎か。いきなり入ってきて何事だ?」



「鈴探しに行って来ます!」



「もう少ししたら帰ってくるだろう。あまり、遠くまでは行かないだろうし。」



「…と、とにかく外出許可下さい。」



俺は副長に向かって土下座した。



「頭あげろ山崎。」



「許可してくれるまで頭あげません。」



「……。…ったく。あまり遅くはなるなよ。」



「っはい!ありがとうございます!」



俺は急いで立ち上がり副長の部屋から出た。




なんで俺がこうまでして鈴を探しに行くというと、俺にもよく分からない。



普通なら鈴が帰ってくるまで待ってるだろう。



けど、ほんの少し前の出来事で鈴を探さないといけなくなった状況になった。