会いたい。


俺は縁側に腰掛けた。



月を見上げて思う。



先程の夢は不思議でたまらない。



夢にしては夢ではなさそうだった。



「はぁ…」



思わずため息が出てしまう。



暫くはこの夢のせいで眠れなくなるだろう。



あの夢はただの夢なのか?



それとも、誰かの記憶の一部なのか?




それだとしたら一体誰の…?



心辺りがないわけではない。



けど、どうしても信じれないんだ。



「こんなん考えるのしゃーないな。」



俺は夢の内容を心の奥にしまうことにした


「山崎さん、隣いいですか?」



「え、あ、はい。」



後ろからいきなり声をかけられたから少し驚いてしまった。



「山崎さんも寝れないのですか?」



「まぁ、そうですね。もしかして沖田さんもですか?」



「その通りです。寝苦しいんですよね。」


沖田さんは咳をしながら答える。



「咳出てるんですから、何か羽織る物でも着てきたらどうですか?」



「暑いんですよ。だから、いいんです。これはただの風邪ですし。」