会いたい。


混乱してきた。



これが夢なのか、
誰かの記憶の中なのか…



「けど、全てが全て優しい人間はいないのじゃよ。」



「……はい。」



「人間として生きるのは、難しいことじゃ。この先何が起こるのか分からん。お主は死ぬかもしれんのじゃぞ?それでもか?」



「…はい。人間……になる。」



「分かった。お主を人間にしよう。」



「…本当?……ありがとうございます。」



ワオーーン



狼は嬉しそうに夜空に向かって遠吠えをした。



「なんで、そんなに人間になりたいのだ?」



「……恩返し…?」



「嘘はついてはいかん。」



「……恋。」



「で、想いを告げるのか?」



「…違う。…一緒…いたい。ずっと…」



「それだけのために全てすてるんじゃな?」



「はい…。」



「そこまで言うなら分かった。」



「ありがとうございます…。」