「山崎さん。どうでした?」
「…よかったで。また、弾いてくれへん?」
鈴の好きな方言で、感想を述べた。
鈴はさっきより嬉しそうに笑った。
「よかったです。」
恥ずかしそうに顔を少し隠した。
あぁ、鈴を今すぐにでも抱きつきたい
そんな欲望が俺の中で渦巻く。
ち、違う。
そんなこと考えてへん。
大体、鈴のことをそんな風に思ってない
違う、違う、と俺は否定した。
「山崎さん?」
「な、なんでもない。」
「…?」
俺は手元にあった酒を飲み干した。
「…っく。」
さすがに全部一気飲みはきついな。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫だ!」
え?分からないと、鈴は顔に出てた
「鈴、食べてるか?飲んでるか?ガハハハハ!」
明らか、酔いすぎてる永倉さんが俺と鈴の間にいきなり入った。
「はい、料理美味しかったです。」
「酒はのまねぇーのか?」
「飲んだら後が怖いですし。」
「真面目だなー。けど、嫌なこともすぱっと忘れることもあるから、飲め飲め!」
ピクリと鈴の眉が動いた気がした。



