「土方さん…」
「ほら、早く入るぞ。」
「はい。」
土方さんに続いてあたしも店の中に入った。
皆さんと出会った頃より、距離が近づいた気がする。
「わはははは」
ここに来てから早一刻が過ぎた。
お酒を飲み始めた近藤さん達は、酔っているらしく頬が赤くなっていた。
「近藤さん、羽目外しすぎるなよ。」
「おぅ!ほら、歳も飲め!」
「話が通じてないな。」
近藤さんと土方さんは、なんだか仲が良さそう。
仲がいいなんて羨ましい。
あたしに仲がいい人なんていたっけ。
そっと目を瞑って記憶を引っ張り出す。
ー"そげな急いでもおむすびは逃げん。ゆっくり、食えばいいがか。"
"そうだよ、_____。…って、言ったそばから、鶫ちゃんも急いで食べない!"
"だって、_____が食べてますから。"
"なんでも感でもこいつと一緒にしちゃらあかんぜよ。"ー
名前は分からない。
けど、この人達に見覚えはある。
あたしを含めた四人は輪になって沢山のおむすびを食べてた。



