「鈴、疲れへんのか?」


髪飾りを付けてあげながら俺は鈴に尋ねる。


「何がです?」



「起きたばっかりやというのに全然疲れてへんやないか。」



「そーですね。言われてみれば体に力が入らないです。」



「は?今日行くのやめにしよ。あかんで、体調が良くないのに動いたら。」



「…げ、元気ですから!あたしも連れて行ってください!」



俺に縋り付く鈴。



「分かった。そこまで言うなら、しゃーない。けどな、これだけは約束してや。辛くなったら俺に言うこと。あと、















俺から離れたらあかんで?」


俺はそう言って鈴に小指を差し出した。