「あれ?山崎さん、どうかしたんですか?」
気付けば隣に鈴がいた。
俺が鈴の方に行ったのか。
「いや、あの…、その…。あ、怪我だ。怪我は大丈夫なのか?」
「怪我ですか?4ヶ月くらい経ってるので、沢山の切り傷はもうないと思いますが。」
「そ、そうか。それは良かった。」
「突然どうしたんですか?」
「いや、気になって。」
「斎藤さんと同じ事聞いてくるから、驚きましたよ。」
は?
斎藤さんもか?
ふと斎藤さんをみると少し頬が朱色に染まっていた。
「し、心配だったからな。ところで、あんたはお腹空かないのか?」
「いえ、凄くお腹空きました。」
鈴がそう言うと近藤さんが立ち上がった