風が優しく吹いていて、綺麗な花も沢山咲いていて
とても綺麗で、さらにずっとここにいたいと強く思った。
あたしは一つ花を摘んだ。
「綺麗…」
腰をおろして辺りに咲く花を眺めた。
白、赤、黄色、桃色…
いろんな色の花が咲いていた
上を見上げると真っ青な雲ひとつない青空が広がっていた
何かが足りない
ここは確かに綺麗でずっといたい。
けど、何かが足りない。
何かがいらない。
「いらない?あたしがいらないのは…この曖昧とした記憶なの?だったら、全部また記憶が消えればいいのに…」
思い出しそうで思い出せない記憶。
思い出す度にいろんな感情があたしを支配するなんてこんな記憶なんか
「…イラナイ」
けど、どんなに願っても、どんなに記憶を消そうと頑張っても
あたしじゃない別のあたしがそれを拒否をする。
全てが矛盾してる。
思い出すなと、拒否したり
記憶を消さないでと、拒否したり
分からない。
自分のことなのに分からない。



