するとまた真っ暗な闇にあたりは包まれた。
今度は後ろに光が出た。
俺はまたその光に触れた。
先程までとは違い、何処かの道場に俺はいた。
「この子中々治らないねー。」
「…うん。」
あの三人と狼が道場の隅にいた。
どうやら、あの狼はまだ傷が治らないみたいだ。
「このままだったら傷が残る。俺、薬探してくる!」
「あ、いーくん!」
「いっちゃった…」
「いーくん、変わったね。」
「福太郎?」
「この子が来てから前より丸くなったんだよ?分かる?」
「僕は分からないかな…。だって、いーくんはこの子にずっといるから。」
「たまに僕、この子を撫でてやった時あの、いーくんがね。
『よかったな。』
って、笑ったんだよ?」
話によるとどうやらいーくんという童はあまり笑わない子らしい。



