その三人をみた、先程の童たちは慌てて逃げて行った。
「や、やっと行ったき…?ううっ…」
「泣くなよ。」
「いーくん、そんな強く言わないであげて。」
いーくん、と呼ばれた男の子はばつが悪そうに顔をゆがませた。
「……悪かったよ。」
「ぼ、僕が泣き虫なのがわるい…。」
「はい、仲直り。いい?2人とも?」
喧嘩という喧嘩ではないよな気がするんだが。
俺は少し離れたところでこの童たちの様子を見ていた。
「あ、そうだ。この子どうするんだ?」
いーくんは小さな狼を抱えた。
「待って、いーくん。この子怪我してるよ!」
確かによくみると右の後ろ足の方に血が酷く滲んでいた。
「福太郎ん家ってここから近いよな?」
「まぁね。連れて行こう!」
3人と狼は森の中へと姿を消した。



