言えないことはなんとか副長に悟られなかった。 …いや、副長は気付いている。 俺が言えない事を知った上でわかったっと言っているのだ。 「今日は1日休んどけ。明日からはいつも通りコキ使うからな。」 そう言うと副長は部屋を出て行った。 「副長申し訳ありません。ありがとうございます。」 俺は副長がいないのに頭を下げた。 副長は鬼の副長と言われているが、根は優しい。 優し過ぎる。 俺はそんな副長だからこそ、副長の命令には従ってきた。 斎藤さんもその1人だ。