「先程やって見たのだが、残念ながら無理じゃ。記憶を失った分を消そうしたのだが、どうしても消すことはできなかった。」
「そんな…!思い出せばあの子は本当に壊れます!」
「それがあやつの運命じゃ。そんな運命が起こることを覚悟した上でなったのじゃ。華が決めることはできない。壊れるか壊れないかは、全てあやつが決める。」
そう言うと籟は翼を広げると真っ黒な空へと飛び立った。
残された華と狼達は立ち上がった。
籟が消えて行った空に向かって一吠えすると、彼女らもまた森の中へと消えて行った。
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