するとその狼は困ったようにまた首を傾げた。
「仕方ありませんね。まぁ、元々こうするつもりですから。」
そういい狼は上を見上げた。
俺もつられて上を見上げたら、ちょうど真上に鷹が1匹飛んでいた。
「籟(ライ)様。」
そう呟くと鷹がこちらに降りてきた。
それと同時にここにいた狼共は皆伏せをした。
バサッと羽音が聞こえだと思ったら、鷹は鈴の隣におりていた。
鷹は鈴を見て大きな翼を広げ鈴を包み込んだ。
「大きくなったな。」
そう低い声が鷹から聞こえた。
…こいつも話せるのか?
俺は理解できなくて呆気に取られていた
「さて。」
鷹は翼をしまい俺の方に向き直った。
鷹の細い目で見られて何故か力が入らないほど、怖いと感じさせた。
何から何まで見透かさせられているみたいで。
鷹は鈴の体からおり、先程話していた狼の隣に並んだ。
そして、その細い目で俺の事を舐め回すように見られた。
「ほー。これはまたあやつと似てるようで似てないのぅ。」
「あいつ?」
「知らなくてもよい。」
「…教えてくれ。」
「難しい話しじゃ。口の軽い人間何ぞに話すわけないだろう?」
口の軽い人間…って、さっきのことか。
「…それは言わない。こいつのこともっと知りいんだ。」
鈴の正体を知るために今夜出かけたのもその一つだ。
ここで引き下がるわけにはいかない。
「ふぉふぉ。これまた都合のいい言葉ばかり並べておる。」
「正体を教えてくれたんだから、そのことだって教えてくれてもいいだろう?」
「聞いたお前はどうするんじゃ?お主は聞くだけで満足か?」
「できることなら、鈴に話し___」
「話にならぬ。」
俺の言葉を遮った籟という鷹。



