ガルルルルル
いつの間にか鈴の横に一匹の狼が。
「……!」
俺は鞘のまま狼に振りかざした。
あと少しで当たるところ
ピィーーーーと、また鷹の鳴き声が聞こえたと同時に体が動かなくなった。
必死に動かそうとしても動かない。
俺がそんなことしている間狼達は鈴の近くに寄ってきた。
「鈴っ!」
俺が名を呼んでも体は動かないし、狼達は逃げない。
途方にくれていた時1匹の狼が鈴の腕あたりを嗅ぎ始めた。
不思議なことに他の狼は鈴を取り囲むように大人しくしていた。
「……!」
腕を嗅いでいた狼が鈴の腕を舐め始めた
まるで傷を癒してくれるように。
俺は目を見張ってしまった。
狼って人間にこんな風に懐くのか?
懐く?
鈴にこいつら狼共は懐いているのか?
俺は疑問だらけを持った。



