「…兄上?」
前まで俺のことをその名で呼ぶように呼んだ。
すると鶫は頭を抑えた。
俺がそばに行こうとすると男に止めた
「何するんだ?」
「お前こそ何しようとしたんだ?」
男の細い目が俺を睨み、鶫の元へ行かせないように前に通せんぼした。
そうこうしているうちにドサッと何かが倒れる音がした。
俺と男は音のした方へと向いた。
「鶫っ!」
「鈴っ!」
お互い違う名で倒れた人の名を言った。
俺は男が呼んでいた名を聞いて思わず立ち止まってしまった。
「鈴…?」
何故あの男がその名を…
「おいっ!お前___」
俺は男に声をかけたがどこにもいなかった。
鶫の姿も。
「しまった…」
せっかく鶫に会えたと思ったのにこれでは駄目ではないか。
「…はぁ。」
まぁいい。
鶫が新選組に捕まっても無事ならいい。
俺は見廻組が来るかもしれないから急いでその場を後にした。



