「鶫さんは必ず夜な夜な出掛ける癖があるのでそれを利用するのです。」
「…そうか。夜中の今頃だったら本来は鶫のやつはあれをしてるな。桂さん、俺いってきます!」
俺は刀だけを持ち桂さんを残して藩邸を後にした。
「山縣さん、ここ最近追い剥ぎが増えて…って、もういませんね。」
用がなくなった桂も藩邸を後にした。
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俺は鶫を探すために走り回った。
「…ったく、どこにいるんだ?」
京の町は改めて広いと感じる。
広すぎてどこに行ったのか分からない。
「河原か?」
俺はふと思いついた。
河原へと急いだ。
近づくに連れて生臭い匂いが風と一緒に漂ってくる。
俺は嫌な予感がして急いだ。
そこへつくと予想は的中して、男達が1人に向かって斬りつけている。
その一人とは鶫だった。
鶫は次々と男達を倒して行く。
耳を塞ぎたくなるような叫び声を最後に斬り合いが終わったみたいだ。
俺は急いで鶫のそばに寄った。



