「金目の物をおいていけ。…出ないと、殺すぞ。」
男の1人が刀を抜いてあたしたちにちらつかせる。
真っ暗で山崎さんは見えないと思うが、あたしにははっきり見える。
男の刀は錆がついていて刃こぼれもしており、ボロボロだ。
あんな状態では人でも斬れない。
一人が抜くとまた一人。
また一人と、男は皆抜いていた。
「鈴は危ないから下がってろ。」
「お兄さんー、何を強がってるのー?金目の者をおいて行けば2人は助かるんだよ?」
男達のうちの一人が挑発言葉をかけてくる。
「追い剥ぎか…」
山崎さんがボソッとそう言った。
「追い剥ぎ…。」
あたしは何かをまた思い出した。



