食べた後あたし達はただ何と無く月を見上げる。
「記憶はまだ、戻らないのか?」
「はい。」
「そうか。」
また会話が途切れてしまった。
けど、何故だか途切れてしまう事は嫌だとは思わなかった。
どれほどあたしたちは月を見ただろう。
気付けば月はてっぺんまで登っていた。
「そろそろ帰るか。」
「…はい。」
あたしは名残り惜しい気持ちをしつつも、あたしは達は立ち上がって屯所へと戻った。
帰り道山崎さんと無言のまま帰っていたらふと気配がした。
「……」
「…鈴?」
あたしは足を止め刀に手を無意識にかけた
あたしの姿勢を見て気づいたのか山崎さんも何か勘付いたらしい。
「…誰だ。出てこい。」
山崎さんがそう言うと気配のする方から6人の男が出てきた。



