着終えたと同時に山崎さんが声をかけてきた。
「鈴、着替えたか?」
「はい。」
ガラと静かに開けられて山崎さんが入ってきた。
「…似合う。」
「ありがとうございます。」
「髪はそのままのつもりか?」
「はい。出来ないので。」
「俺がやる。」
あたしは山崎さんのそばに座り髪をほどいた。
そして髪紐を山崎さんに渡した。
「あの髪飾りはどこにある?」
「使いますか?…まず、それ使ってもいいんですか?」
「お前のじゃないのか?」
「あたしの……です。」
あたしはあの髪飾りを山崎さんに差し出した。
「痛いかもしれないが我慢な。」
山崎さんはあたしの髪をまとめて上に持ち上げると簡単にも髪紐で一つにお団子のように結った。
チリン
と、鈴の音が聞こえると思うとそのまま髪に差した。
「ほら、出来たぞ。」
あたしは山崎さんから受け取った鏡であたしの髪を映す。
「わぁぁ…」
綺麗になってあってとても素敵です…
あたしは山崎さんの方に向かってお礼を言った。
「ありがとうございますっ!」
そう言うと山崎さんはスッと立ち上がってそっぽ向いた。
「あぁ。」
耳元をみると真っ赤だった。
…もしかして、照れてますか?
「…クス」
あたしはそんな山崎さんをみると小さく笑った。



