「髪飾り…」



鈴が付いていて魚の絵があしらってある髪飾り。



この髪飾り…



ー"ん。お前にやる…"



何これあたしの…記憶?



にしても男の人の顔が見えない。



"何ですか?これは…?髪飾りですか?"



"…みればわかる。"



"ふふふ。____さんは変な趣味ですね"



"うるさい。なら、返せ。"ー



「…っ。」


頭が割れるように痛い。



「大丈夫か、山崎。」



「えぇ、大丈夫です。」



「おい、女。山崎に謝れ。」



ごつい男はあたしの胸元をつかんだ。



けどあたしはさっき見た記憶のことで精一杯だった。