声を掛けられた。
その方向を向いてみると、そこに駅員が立っていた。

「え…?」
「あ、いや…あの…何かパッと見て、困っていそうだったので…」
その駅員は明らかに慌てていた。
あまり女子としゃべって事がなさそうな、純粋っぽい若い男の人。

「…あ、強いて言えば、電話を借りれませんか?」
「電話…ですか?少々お待ちください」
その若い駅員はそう言うと、小走りで駅務室の方へ走っていった。